レンズを買った。
TTArtisanの35mm f1.4 C。中華レンズだけど、解放からそこそこパキっと写るし絞り環がクリックタイプなので良い。パッケージもちょっと凝ってて好み。
実は以前も買ったことがあるけれど、マニュアルレンズに対する理解が浅く不便さが気にかかり、手放してしまった。前回は国内正規品、今回は恐らく大陸本国仕様で説明書が簡体字表記だった。なんとなく意味がわかって面白い。
前回買ったのは黒で、デザインがあまり気に入らなかったので、今回はいつの間にか追加されていた銀にしてみた。相変わらずしっかり組まれているし、フードとプロテクター付きのものを買ってみたがネジ山も問題なさそう。前回と違うのは、ヘリコイドと絞り環がなんだかヌメッと重たい。グリスが粘いものに変更されたか何かだと思うが、此方の方が誤操作が少なくなり良い印象を受ける。
電子部品さえ入っていなければ、この手の中国設計のレンズも試す価値があると思う。
現在主に使っているレンズを並べてみた。左からNikkor-H Auto 1:2 f=50mm、今回購入したレンズ、XF23mm f2 R WR。ボディが黒一色なので、レンズで銀の差し色を入れると柔らかい印象になって気に入ってしまう。マウントアダプター経由で使うニッコールは嵩張るので、今回の標準レンズの登場で出番が減ってしまいそう。
銀塗装の色味は純正レンズとほぼ同じで、懐かしいデザインのXシリーズによく似合うと思う。フード込みの大きさ、重量はほぼ同じ。
雨を避けつつ持ち出して試写。
ちゃんと映る。きれいに、よくボケる。取り回しが良い。
マニュアルレンズを敢えて使う不便さを楽しみたい、富士フイルムXシリーズの、懐かしい3ダイヤル(2ダイヤル)操作を気に入っている人にはもってこいじゃないでしょうか。超軽量な、面倒になった部分は機械に任せられるマニュアルカメラが完成しますよ。
街中ぶらついて、あっちへこっちへ振り回して、ここぞという時にゆっくり狙ってシャッターを切る。オートマチック全盛の現代ですが、「撮る」ことを心ゆくまで味わえる、いい塩梅のレンズだと思います。