フィルムカメラとしてはNikon FM10を運用していたものの、チタン的とはいえプラスチッキーな感触(プラスチックそのものなんだけども)にウーン…となっていて。
某中古ショップでジャンク棚に入っていたTopcon 35Lに一目惚れ。ネットで調べてみると、豪勢な等倍ファインダーと優秀な4.4cmの準標準レンズを持ったカメラらしい。
店員さんに声をかけて持たせてもらうと、ズッシリとした重厚感。ファインダーを覗くと、とても驚いた。レンジファインダーカメラというのは、こんなにもピント合わせがしやすくて楽しいものなのか。クッキリとした二重像が、ピントノブの動きにあわせて移動する。
すぐ迎えたくなったが、流石にジャンク棚。動作確認をしているとすぐ不具合がみつかった。巻き上げ不良だった。
それ以外は良い状態だったが、巻き上げやシャッターユニットは触りたくない…その日は諦めた。
おや。おやおや。
まあ買う訳ですが。オクの巡回中に良いんじゃない?という個体を見つけ、入札価格でそのまま確定。流石に競争相手が少ないから楽でいいね。
届いた35Lは早速分解清掃。レンズに油混じりのホコリ大量、前玉コート終了、距離計のミラー腐食で二重像極小。とりあえず光学にカビクモリは無いので撮影可能と判断し、ひたすらふき取る。まあこれでいいや。
FM10で撮影途中だったアクロスを巻き取り、途中少々ダメになっても構わんと35Lに込める。
楽しさのあまり早速撮り切ってしまい、現在現像待ち。ラボ送りらしく2週待ちなので、大人しく待とう。
いや、待ちきれん。近所のTokaiで素材を買う。
剥がす。切る。貼る。
バリバリで一部剥げてた貼り革を貼り換え。はみ出た接着剤を除くついでに、表面を軽く色抜きするなど。
ついでにX-Pro3にジャケットを。縦吊り用に穴をあけてみた。
んで、フィルムを込める前に本命の作業。トプコン35Lをもう一台仕入れたのでニコイチする。
右が今回のドナー。
前玉。レンズだけ交換のつもりだったけれど、固定構造が変わっていたのでユニットごと交換。とても綺麗。
距離計の反射鏡。美品ではないけれど、腐食はないので採用。
バラバラ。構造を忘れないように、一晩で終わらせなければ。
距離計の調整に手こずる。
3,4時間でなんとか仕上がり。
Kodak ULTRAMAXを込める。うまく撮れててくれよな。
ということで、FM10も気になって買ってみたコニカⅡ型も、オブジェで持ってたFTNもAuto110も、処分してしまいました。よろしくね、35L。
追記。
オマケで付いてきてた純正フィルター、あまり綺麗ではなかったのでハクバのMCフィルターを導入。で、ちょっと勿体ない気もするけど純正フィルターはガラスを除去して極短フード?に。前面の見た目は純正っぽいままで、なくしそうなカブセキャップではなくて37mmのキャップを嵌められるように。